東京たまエコセメント工場から下水道に廃棄されたセシウムは下水道局で捕捉しきれずに、8月は一日当たり2600万ベクレルのセシウムが多摩川に放出された。
※計算は下記に提示

【今月の考察】
■8月のエコセメント工場からの下水道への廃棄濃度は89ベクレル/kgとなり、7月度と比較すると半分近くに減少しています。ただし今年の2月にも85.4ベクレル/kgという月もあり、その後5月には164まで数値を上げたりもするので、一概に減った、と喜べないところです。

※参考までに計測が始まった2011年7月からの数値を掲載しておきます。(単位Bq/kg)
2013年
8月 89(8月の多摩川への放流水に含まれていた汚染量:2600万ベクレル/一日)
7 146
6 116
5 164
4 112
3 126
2 127
1 140

2012年
12 164
11 203
10 181
9 173
8 221
7 255
6 173
5 281
4 250
3 117
2 193
1 231
この年明けの2012年1月から廃棄に関する特措法が施行された。義務化はされないものの、下水道局から多摩川へ放流する水の測定値を公表すべきという形で1月から数値が発表になった。
下水道局からの放流水の測定下限値は1Bq/Lとなっておりエコセメント工場から333Bq/kg以上の排水があると、下水道局の放流地点で検知される。これで数値が世間に明らかになると周囲の人々は1月の発表を待っていたが、1月のエコセメントからの濃度を見て驚いた。
見て分かるようにエコセメント側からの排水濃度が突然落ち、それ以来333ベクレル以上に上がることはなかった。様々な憶測は立てられるが、結局のところ公表側が恣意的に測定日を決められたり、測定方法を決められるという形では、正しい汚染状況は見られないのではないだろうか
2011年
12 359
11 469
10 376
9 494
8 371
7 678(7月の多摩川への放流水に含まれていた汚染量:1億9千万ベクレル/一日)

2年以上のあいだ、このように堂々と多摩川へのセシウムの放流は続けられてきました。(海水だという理由で東京湾にほぼ同量を放流していた市原エコセメントは2年前から無期限休止状態となっています)

■世田谷議会では汚染についての陳情を議論した議事録が公表されています。
野党の先生方が汚染は確かめるべきといった懸念を示してくださっています。
 (真ん中より下部)

■多摩川上流では市民放射能監視センターのちくりん舎の方々がプロジェクトを組んで多摩川の水・底泥・生物などを順次測定し、これまでに放流された汚染がどの程度河川に残留しているかを明らかにしようとしています。私も可能な限り協力させて頂こうと考えています。

【フロー計算表】

※数字をクリックすると資料が出ます。
25年8月(14日)のエコセメントの下水道への汚染水の放流 は89Bq/L(28.7+60.6)

下水道局・八王子水再生センターの捕捉汚泥を焼却した灰は430Bq/kg(140+290)
(7/31から8/20日)


430÷36(焼却時の濃縮率の逆算)=11.9Bq/kg(脱水汚泥の 放射能濃度) 

下水道局で捕捉できた放射性物質総量
11.9×74,000kg(74t/一日の脱水汚泥量)=880,600Bq
 
本来捕捉しなくてはならない総量
89×300,000L(300㎥/エコセメントからの下水道への一日の総排水量)=26,700,000Bq
多摩川に放流されている一日セシウム量 =26,700,000-880,600=25,819,400Bq(一日の排出総量)

一日の総排出セシウム量 2600万ベクレル


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