東京たまエコセメント工場からの多摩川セシウム漏出を止めたい

多摩川への垂れ流しを止めるために東京都へ陳情します

関連情報をここに集積しておきます。

平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法(平成二十三年八月三十日法律第百十号) 
(通称:放射性物質汚染対処特措法)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H23/H23HO110.html  

放射能濃度等測定方法ガイドライン(平成23年12月 第一版)
http://www.env.go.jp/jishin/rmp/attach/haikibutsu-gl05_ver1.pdf

上記ガイドラインに示されている、公共的水域への排水の濃度限度ですが、おそらく、既存法令のこの基準をそのまま引き写したと思われます。原子力施設から公共的水域への排水に含まれる放射性物質の濃度限度を示した告示です。

実際、特措法施行(平成24年元旦施行)以前に操業停止処分になった市原エコセメントに関するサイトを参照すると…
市原エコセメントの放射能を含む排水に関する経過について
 http://www.pref.chiba.lg.jp/haishi/press/2011/ichihara-ecosemento/231102.html 

 「東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故の影響を受けた廃棄物の処理処分等に関する安全確保の当面の考え方について(平成23年6月3日)」
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan039/siryo2.pdf 
が適用されており、
「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則の規定に基づく線量限度等を定める告示(平成13年3月21日経済産業省告示第187号)」
を参考にしているようです。

ブログ「海水中の放射能の基準値はどこに書かれているか」
http://ytsumura.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-deb0.html 

「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」(通商産業省令)
http://ytsumura.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-deb0.html

実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則の規定に基づく線量限度等を定める告示
http://www.taisei-shuppan.co.jp/support/code1487/1487/dat/gth00100.htm

どうしても第六欄を発見することができなかったので、以下で代用。

試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、線量限度等を定める告示
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/anzenkakuho/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2009/04/22/s630726_20.pdf

「炉規則告示濃度限度Bq/cm3(別表第2第六欄 周辺監視区域外の水中の濃度限度)」
第六欄2

第六欄3
第六欄4

Cs134 60Bq/L
Cs137 90Bq/L

 2種類以上の放射性物質がある場合にあっては、それぞれの濃度限度に対する割合を算出し、その和が1となる濃度 

   例)  134Cs及び137Csのみの放射性物質がある場合の濃度限度の計算式 
                      134Csの濃度(Bq/L)÷ 60(Bq/L)  +  137Csの濃度(Bq/L)÷ 90(Bq/L) ≦  1
                                                                                          (※濃度は3月間の平均値) 

(周辺監視区域外の濃度限度)
第九条 実用炉規則第十五条第四号及び第七号、貯蔵規則第三十五条第四号及び第六号並びに貯蔵設工規則第十四条第一号の経済産業大臣の定める濃度限度は、三月間についての平均濃度が次のとおりとする。
 
一 放射性物質の種類(別表第二に掲げるものをいう。次号及び第三号において同じ。)が明らかで、かつ、一種類である場合にあっては、別表第二の第一欄に掲げる放射性物質の種類に応じて、空気中の濃度については第五欄、水中の濃度については第六欄に掲げる濃度

二 放射性物質の種類が明らかで、かつ、空気中又は水中にそれぞれ二種類以上の放射性物質がある場合にあっては、それらの放射性物質の濃度のそれぞれその放射性物質についての前号の濃度に対する割合の和が一となるようなそれらの放射性物質の濃度

三 放射性物質の種類が明らかでない場合にあっては、別表第二の第五欄又は第六欄に掲げる空気中又は水中の濃度(それぞれ当該空気中又は水中に含まれていないことが明らかである放射性物質の種類に係るものを除く。)のうち、それぞれ最も低いもの

四 放射性物質の種類が明らかで、かつ、当該放射性物質の種類が別表第二に掲げられていない場合にあっては、別表第三の第一欄に掲げる放射性物質の区分に応じて、空気中の濃度については第三欄、水中の濃度については第四欄に掲げる濃度

五 空気中及び水中に放射性物質がある場合において、それらをあわせて吸入摂取及び経口摂取するおそれがあるときは、その空気中又は水中における放射性物質の濃度のそれぞれ空気中又は水中のその放射性物質についての第一号、第三号又は前号の濃度に対する割合の和が一となるようなそれらの放射性物質の濃度

六 外部放射線に被ばくするおそれがあり、かつ、空気中又は水中の放射性物質を吸入摂取又は経口摂取するおそれがある場合にあっては、外部被ばくによる一年間の実効線量の一ミリシーベルトに対する割合と空気中又は水中の放射性物質の濃度のその放射性物質についての空気中又は水中の放射性物質の前各号の濃度に対する割合との和が一となるようなそれらの放射性物質の濃度

2 前項の規定は、第三条第二項の規定に基づき経済産業大臣が認めた場合には適用しない。

東京都23区外、市町村部を三多摩と呼ぶそうです。この地域のごみ処理は独特です。

 スライド2
過去に最終処分場問題で住民問題になった経緯があり、日本で初めて、ゼロエミッションを目的としたエコセメント工場が作られました。東京たま広域資源循環組合が運営する、たまエコセメント工場(日ノ出町)です。

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三多摩各地にある焼却炉でごみを燃やした後、焼却灰をキレート固化(表面を固めて、トラックで運搬してもかぜに灰が舞わないようにする)し、たまエコセメント工場へ搬入します。ここで、1350℃の高温でもう一度焼き、石灰などをまぜて、セメントにして、ふたたび資源として使います。こうすることで最終処分場いらずになったはずでした。が――。

震災後はごみにセシウムが混入するようになってしまいました。

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エコセメント工場は日本に三つあるそうですが、そのうちの一つ、千葉県の市原エコセメントは昨年11月に、排水から基準を超えるセシウムが検出されたために操業停止になりました。

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なぜか。原因を調べてみたところ――。

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エコセメント工場は工程が独特なんだそうですが、重金属を水洗いする工程で、セシウムが排水に移行したのが原因だったそうです。

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一方、たまエコセメント工場の排水はというと、やはり排水からかなり高いセシウムが検出されている。

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平成23年8月に作られた放射性物質汚染対処特措法によれば、たまエコセメント工場の排水は基準値を超えている。どうして操業停止処分になっていないかというと…。

スライド9
 市原エコセメントは同法の規制対象だが、たまエコセメントは規制対象外なのです。急ごしらえで作った法律だから抜け穴ができてしまいました。でも、だからといってこのまま放置していいわけがない。市原エコセメントを参考にして、行方不明になったセシウムの行き先を追ってみましょう。

スライド10

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下水処理場に流れ込んでいるなら、セシウムは下水汚泥として沈殿し、焼却灰になっているはず。しかし、たまエコセメント工場から排水といっしょに流れこんだはずのセシウムの量と、焼却灰のセシウムの量を比べてみると、大量のセシウムがどこかへ消えている。ではどこへ?

スライド11

下水処理場(八王子水再生センター)で、周辺の住宅・事業所から集まった下水によって、たまエコセメント工場の排水は薄められてしまい、多摩川に放流されていた。希釈されているため、下水処理場の放射能検査をしても不検出(ND)だったのだが、計算してみると、毎日1億9千ベクレルが、八王子水再生センターから多摩川へ垂れ流しになっている可能性がある。

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下水処理場の排水を、高性能な放射能測定機器で水質検査したら、たまエコセメント工場の排水から垂れ流しになっているセシウムの総量が逆算できる。高性能な放射能測定器は上水を検査するときに使われているので、それと同じ機器・検査方法でもって、八王子水再生センターの水質検査をして、都のウェブサイトで公表してほしい!

スライド13
たまエコセメント工場がある東京都日ノ出町は、多摩川の水源にある。八王子水再生センターはやや下流とはいえ、やはり多摩川の上流のほうにある。多摩川下流や東京湾へ、毎日大量のセシウムが流れている可能性がある。

スライド14

なぜたまエコセメント工場の排水を調べるのではなく、下水処理場の水を調べたいと言っているかというと、下水処理場は都の持ち物なので、都議会に請願すればいいのです。

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